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自分の声で自分に暗示を入れると催眠に入りやすいというので、本当にそうなのか、試しに書きあがっているところまで録音して聴いてみると、なるほど気持ちいいです。 これに関しては「自分の声が気持ちいい」と言う事と、「語り方が気持ちいい」と言う事と、二つあると思います。
順番が逆になりますが、「語り方」からです。 人は物を思考する際に必ず自分の頭の中で言葉を喋っています。 (これは自分の声だけとは限りませんね) 言葉がない思考は絶対にありません。 自分の書いた暗示・誘導文は思考の一部です。 なので、どう声に出して表現すべきか、語るべきかは完全に分かっています。 「語り方が気持ちいい」と言うことは、スクリプトの持つ音感やイメージが、作り手の意図した通りに読み紡がれて行くということで、これに関してはきっと、入念に打ち合わせさえすれば、他者の声を持った語り手=声優さんでも近づける事は可能かと思います。
次に「自分の声が気持ちいい」という件は、トランス感覚における「主観と客観の差の喪失」が始めからクリアできているために、「気持ちいい」と感じるのだと考えています。 つまり催眠で深化させていく過程で暗示を入れて、自分と他者を同化させる必要がなくなるということなので。 最初のとっ掛かりの一部が済んでいるために、暗示を入れるには確かに都合の良い状態だといえますね。
スクリプトがエロの場合には、自分が自分にオナニーさせる永久循環に虚しくなりますが(笑)、そうじゃない一般のスクリプトの場合は、自分で録音して聴いてみることを御薦めします。
では今回のメモはこの辺で。
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